家庭の幸福
教育をしていると、太宰治の気持ちがよく分かってきた。 もちろん、精神病院に入院したというのが、『人間失格』を読む直接的なきっかけであった。 「戦後の日本人」を象徴している方々が、かなり大多数を占めているのだ。 最近米国で…
教育をしていると、太宰治の気持ちがよく分かってきた。 もちろん、精神病院に入院したというのが、『人間失格』を読む直接的なきっかけであった。 「戦後の日本人」を象徴している方々が、かなり大多数を占めているのだ。 最近米国で…
太宰治文学には、ユーモアがあると書かれていた。私の場合は、マジメに考えすぎると疲れてくるので、どうしてもふざけないとやってられなくなる。 近代文学については、ほとんど無知だが、「自意識」というのが課題になっているらしいく…
最近、父がタバコをやめている。肺に異常が見つかったらしい。娘にやめるように言われても、兄貴が肺を摘出しても、やめなかったあの父が、だ。 「外的要因」によって、断念させられた経験というのは、誰しもが有していることなのだろう…
私は、精神病院で、すべての「信頼」をはがされたと言ってよい。 実は、ゴッホや太宰治が、精神病院に入った経験があることは、退院後しばらくしてから分かったことであった。 これだけは明らかにしておきたいのだが、彼らのようになり…
個人の記憶には限界がある。過去の客観化は、可能なのだろうか。 現代のデジタル化時代においては、動画や写真が、SNSで瞬時に世界をかけめぐる。犯罪捜査も、監視カメラやDNA検査などを用いながら、科学的に行われている。 私の…
死の淵を経験した者がよく口にしているが、私も余生だと思って生きている。 ただ、太宰治との違いは、親の墓だと思う。太宰は、戦中生家に疎開していたが、戦後再び上京した。その時には、作品「冬の花火」のように、親・生家との別れを…
ついさっき、かばんの中から見つけた、4日前のお茶を飲んで、お腹が少し痛い。 今日は、1ヶ月がかりで、畑のある仕事をやり終えた。それは、風呂桶を、柿の木の根っこからはがすという作業だ。 難敵であった。敵ながらあっぱれである…
うさんくさい奴が多いというのが、研究会の集まりだった。 間違っているのに、大学教員だから正しいというような思い込みがある人。 特定の事例を、研究の射程の外に置いたのはなぜなのか? その問い自体が意味をなさないという指摘に…
分かりやすく説明するということは、どういうことなんだろう。伝えるためには、内容だけではなく、伝え方にも工夫をこらさないといけない。 分からない、分からないと言う人の中には、地位や権威を盾にする人もいる。文章表現を磨くと同…
高校2年のとき、外野手の控えになった時期がある。 1年から外野手の先発メンバーに名前を連ねていたのに、ピッチャーを希望したりしている間に、1学年上の先輩に抜かれた。 その時以降かもしれない。個人技だけではない。監督の戦術…