話の面白さ

太宰治の文章を実際に読んでみると、的確な表現はできないが、やはり面白いと感じる。 作家本人の人生経験や個性がにじみでてくるのだろう。 「面白さ」とは、話のオチなのか、会話なのか、ストーリー展開なのか。 それは、読み手の感…

「問い」が生まれる時

「問い」が生まれるのは、ディレンマを感ずるときだ。そう思う。 何の不満や不平もなく、深刻な「問い」が生まれることはない。 私の言う「問い」とは、「心の叫び」だ。 お勉強が大好きで、最近ホットなテーマで、すごく関心があるん…

家庭の幸福

教育をしていると、太宰治の気持ちがよく分かってきた。 もちろん、精神病院に入院したというのが、『人間失格』を読む直接的なきっかけであった。 「戦後の日本人」を象徴している方々が、かなり大多数を占めているのだ。 最近米国で…

常識って何?

非常識人が常識を語る。私は、学校が嫌いだったので、説教されるのが嫌いだった。それが、教育する側になっているので、説教臭いことには、かなり抵抗がある。 頼みますから、できるだけ家で、普通のしつけはしてきてほしい。そう思って…

自習・自学について

昔、ノーベル化学賞を受賞した方が、こんなことを述べていたように記憶している。日本の学生は、偏差値的には悪くないが、質・量ともに最悪である、と。要するに、与えられた問題には、ある程度答えられるが、自分で問いを立てて、答える…

学ぶ姿勢

別に説教くさいことを言うつもりはない。ただ記憶を書き留めているだけだ。外に教えに行っている時に、相談に来た生徒がいた。正直、あまり偏差値的には、上位ではなさそうだったが、別に間違えたところを解説して、生徒評価が下がらない…

銭ゲバ・BBA

ふと思い出したことがあったのだが、もしかするとなかったかもしれないような気がしてきている程度の話だ。母の仕事を手伝っていて、指導の振替を要求してきたお母さんがいらっしゃった。 月に指導回数が決まっている場合であれば、その…

学習指導要領

数年前に、「学習指導要領」が改訂されるというので、少し調べてみたことがある。それは、教育関係の仕事をしているという事情というより、むしろ自分自身の過去と関係しているからであった。 正直、腹が立った。私には、私の子ども時代…

恥ずかしさ

教えるということには、ある種のずうずうしさがいる。私は、いつも授業が始まる前に、恥ずかしさを覚える。ある意味では、これが、謙虚さを与えてくれているのかもしれない。 まず、恥ずかしさは、人前に立つということと関連している。…

「現場」について

私は、教えることで生計を立てているが、教えるといっても、いろいろな「形態」がある。一方で、家庭教師、塾、予備校、専門学校、そして大学などは、それぞれの特長を、魅力あるものとして宣伝し、生徒を集めている。他方で、生徒や保護…