意味づけ

母の教室で教えている「そろばん」についてですが、私は子どもの頃にやってはいましたが、他の人に対して、その意義を説明するのは、容易ではありません。その意義について、大人と子どもの双方の立場になって、考えてみたいと思います。…

本当の自分

最近の本の中で、よく目にする言葉がある。それは、「本当の自分」はひとつ(ひとり)ではない、という言葉だ。ああそうなのか、と納得しそうになる時もある。 私は、昔から、何かやりたいことを探してきた。それは、今になって考えると…

身体で感ずる

最近、太宰治に共感するところがあって、学者のことを批判的に書いている。ただ、その私自身がかつては、若手研究者の立場にあったので、彼らの文章をかなり読んで影響されていたのは、間違いない。要するに、生活経験から学問にまで高め…

再現不可能性

自然科学は、「仮説」と「実験」で成り立っているという解説を読んだことがある。原因と結果に関する仮説は、実験によって「再現」されなければ、証明されたとは言えない。「再現」の目的は、同一条件で、同じ現象が起こることを確認する…

恥ずかしさ

教えるということには、ある種のずうずうしさがいる。私は、いつも授業が始まる前に、恥ずかしさを覚える。ある意味では、これが、謙虚さを与えてくれているのかもしれない。 まず、恥ずかしさは、人前に立つということと関連している。…

「現場」について

私は、教えることで生計を立てているが、教えるといっても、いろいろな「形態」がある。一方で、家庭教師、塾、予備校、専門学校、そして大学などは、それぞれの特長を、魅力あるものとして宣伝し、生徒を集めている。他方で、生徒や保護…

書くことは生きること

「なぜ文章を書いているの」と、よく知り合いから聞かれる。一直線にここまで来たわけではなく、途中で立ち止まっていたことも多いから、自信満々では答えられない。回り道をしても、なぜだか分からないが、いつも書くことに戻ってきた。…

ひとりで祈りたい

最近、元総理大臣の殺害事件以後、「政治と宗教」が、ニュースになっています。私は、すでに大学における研究からドロップアウトした者ですから、学者らしい話などできません。このテーマについて今思い浮かぶのは、本当にどうでもよいよ…

「書き方」について

今回のシリーズは、私とそろばんの経験について、思ったことを本音で書きたいと思います。実は、後述するように、「書き方」について、新たな取り組みを始めています。その取り組みを進める上で、「私とそろばん」というテーマがよいと考…

アウレリウス『自省録』

今回は、NHKテキストの100分 de 名著・岸見一郎「マルクス・アウレリウス『自省録』」(NHK出版、2019年)を取り上げます。アウレリウスは、ローマ帝国の皇帝でしたが、哲学に則った政治を志しました。私なりにまとめる…