あほらしい感じ
ずっと「書評」を書き続けてきましたが、今回は、これまで以上に「感想文」を書きます。根拠とか、しっかりしたものはなく、タイトルの通り、思った通りのことを、そのまま書きます。書かせてください。 今年1月末に、拙著が刊行されま…
ずっと「書評」を書き続けてきましたが、今回は、これまで以上に「感想文」を書きます。根拠とか、しっかりしたものはなく、タイトルの通り、思った通りのことを、そのまま書きます。書かせてください。 今年1月末に、拙著が刊行されま…
今回は、五木寛之『あなたの人生を誰かと比べなくていい』(PHP研究所、2017年)を取り上げます。私(中西)の問題関心に沿って、五木の考えを整理してみたいと思います。 まず、五木が、タイトルの通り「他人と比べる必要は…
今回は、千葉一幹「人間失格と人間宣言―太宰治と天皇」(『文學界』文藝春秋、2022年7月号)を取り上げます。管見の限り、千葉の論考の核心とは、戦後の太宰作品が、彼の「罪の意識」に従って、暗に天皇を批判していたというもの…
今回は、村瀬学『「人間失格」の発見―倫理と論理のはざまから』(大和書房、1988年)を取り上げます。同書の意義は、なによりも、『人間失格』を丁寧に読解しようとした点にあります。その理由は、三谷憲正と同様に、作品理解と主…
今回は、前回に続いて、奥野とキーンの対談を取り上げます。その論点は、①作者と作品の関係と、②太宰治と三島由紀夫についてです。 まず、キーンによれば、太宰の作品は、彼の実生活と関連づけて論じられてきました。しかし、表現…
今回と次回は、太宰治について考える上で、奥野健男とキーンの対談を取り上げます(「対談 奥野健男×ドナルド・キーン 擬装の対極――太宰治と三島由紀夫」『文藝別冊 KAWADE ムック 永遠の太宰治』河出書房新社、2019…
今回は、今北純一『自分力を高める』(岩波書店、2011年)を取り上げます。著者の今北は、1995年に、フランス政府より国家功績勲章を受章しています。このような栄誉を受けている著者から、「自分力」とは何かについて学びたい…
今回は、えらいてんちょう『しょぼい起業で生きていく』(イースト・プレス、2018年)を取り上げます。私の母が、そろばん教室をしていますので、私個人の感じたことを書いておきます。 まず、同書によれば、バブル崩壊後に、サ…
今回は、浜崎洋介『小林秀雄の「人生」論』(NHK出版、2021年)を取り上げます。前回の福田恆存による芥川論も踏まえながら、「近代」の超克について考えます。この課題に対して、小林秀雄の「批評」の考察を通じて取り組んだ点…
今回は、福田恆存『芥川龍之介と太宰治』(講談社、2018年)を取り上げます。今回の記事の対象は、芥川龍之介に関する福田の論考です。ただ、福田の本格的な芥川論は、現在の私の理解では到底太刀打ちできないため、少し乱暴ではあ…