素人

とくに資格も取得しておらず、手に職をつけているわけでもないので、あまり稼げていない。

大学院にいたのは何だったのかと自問するときもあったが、今はこうにしかならなかったと受け入れている。

好きな人はいたが、フラれて、悲しかったものの、よくよく考えると、ずっと一緒にいるのは、正直ごめんだった。

奨学金の返済に追われていなくとも、子育て、家賃やローンなど、同級生はとても頑張っていると思う。

私以上に、夫妻は負債を背負っているようだ。

良いも悪いもないのだ。

ただ、自慢げに話してくる奴が、とてもうざい。

お前にはキャリアがないだの、家庭がないだの、と。

私は、永遠に素人なのだ。謙虚に学び続けているという意味なのではなく、本当に素人なのだ。

家事をしてみた。農作業をしてみた。教育関係もしてみた。

どれも腰を落ち着けて、十分な利益を生み出せるものではない。

いつ死ぬかもしれないが、ただ生きているだけでも感謝しよう。

 このサイトでは、小説や文芸評論を取り上げながら、どうすれば「絶望」から「真実」をつかむことができるのかについて検討していきます。なお、『先導者たち』というブロマガサイトでも、筆者自身の闘病体験を踏まえて、文筆活動を行っています。

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