人と家

今、近くの家で、解体工事をしている。結構、音がうるさい。

しかし、新しいものをつくりだすときには、必ず破壊・解体しなければならない。

その解体が始まった家だけではなく、もう別の一軒もまた、諸事情あって、普段人が住んでいない。

社会では、「空き屋問題」と名付けられているようだが、少子高齢化が進んでいるのを、身近に実感することができる。

こんなことを言ってしまうと、よくないのかもしれないが、一言記しておきたい。

前述した2軒は、ともに土地が100坪ほどある。私の家の倍はあるそうだ。

そして、古いとは言っても、修繕すれば、まだ人が住めそうなのだ。

どちらのご家庭も、息子や娘さんがいるのだが、それぞれに家庭を持って、地元から離れていった。

私のように、ずっと実家にいるわけではなく、しっかり生活されているから、戻る必要はないのだろう。

もちろん、建物は古くなれば、価値や価格は下がってしまうので、地価が高いのであれば、売ってしまった方がお得なのかもしれない。

それでもやはり、思ってしまう。いくら大きくて、立派な土地や家があっても、住む人がいないと、雰囲気が寂しくなってしまうのだな、と。

 このサイトでは、小説や文芸評論を取り上げながら、どうすれば「絶望」から「真実」をつかむことができるのかについて検討していきます。なお、『先導者たち』というブロマガサイトでも、筆者自身の闘病体験を踏まえて、文筆活動を行っています。

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