やってみないと分からない

昨年度から、自分で身の回りのものを修繕している。本の出版を終えて、これまでの人生が一段落したからだ。具体的に、トイレを和式から洋式に変えた。また、一般的家庭人からすれば、普通じゃないかと思われるかもしれないが、Wi-Fiの契約を変更した。

論文を読んできたので、トイレの設計図や、契約書に関しては、事前に目を通していた。その中で、分かりにくい専門用語が出てきたが、ネットを利用したり、ホームセンターで専門家に教えてもらうことで、何とか完成にまでこぎつけることができた。

トイレに関して言えば、以前に自宅で塾をしていた時に、口の悪い子どもに、学校の便所みたいと言われたのが、妙に頭に浮かんできた。その女の子の言葉は、腹が立ったが、自分が改善するべき箇所を教えてくれていたと考えて、今では感謝している。

私の両親が若かった頃は、日本の高度経済成長期で、水洗式でないトイレから和式に変わっていった。同様に、現在の高齢社会においては、腰や膝のことを考えると、洋式の方が、断然いいのだろう。使えるところまで使おうとするのが、私の考えだったが、やはり生活の合理性には魅力があった。

ともあれ、今後芸術にまで高めてゆくという目標を掲げながら生きてゆく上で、心にとめておきたいことは、事前の想定は覆されたということだ。もっと正確に言えば、素人なので、思い込みがあるということだ。そして、実際にトライしてみて、改めてそのことに気づくのだ。

トイレについてだが、コンクリートにプラグをはめこみ、そこにネジを取り付けるのだが、コンクリート・ドリルを用いて下穴をあけるのに、あれほど時間がかかるとは。とりかかろうとした最初から、排水管のナットが、家にあるものでは取り外せなくて、ホームセンターに道具を買いに行ったとか。下穴をあけたのに、ずれていたので、便器がなかなかハマらなかったとか。

すべてが冷や汗ものであった。

そして本日、ネット接続の設定を行ったが、それもまた時間がかかった。回線集束装置?なるものの電源を取り外していたことさえ、なんと気づかなかったのだ。作動するはずがない。あまつさえ、これまでのレンタル品とともに、業者に返送する箱の中に、その電源のアダプタを入れていたので、あわてて再び取り出した。

やってみないと分からない。

 このサイトでは、小説や文芸評論を取り上げながら、どうすれば「絶望」から「真実」をつかむことができるのかについて検討していきます。なお、『先導者たち』というブロマガサイトでも、筆者自身の闘病体験を踏まえて、文筆活動を行っています。

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