有名な作家のことを知ることの狙いは、別に自分と同じところがあることに喜びを感じるだけではない
作家の生涯に対しては、敬意を表するべきだが、結果を知っているということは、悲しいかな、卑怯でもある
どうしてそんなことをしたんだと言いたくもなるからだ
最終的に、世の中の人々の恥知らずな姿勢に嫌気をおぼえた人
それでも、作家として志していたのは、自分の名声だけではなかった
身近な人、そして世の中の人のためになること
書くことによって、それが可能になると信じていた人
人一倍、他人の幸せを願っていたからこそ、願いが叶わないと知ったときの絶望は深かったのかもしれない