歩く辞書とでも形容できそうな、物知りな人はいた
偏差値が高い人もいた
会話がうまい人もいた
お金持ちもいた
正直、うらやましかったこともある
今はない
別に、その人その人で、特色があっていいと思う
海外に行って生活できる人も、すごいなあと思う
でも、もうどうでもよくなった
心境の変化は、自分でも論理的、説得的に言えない
関心がないというのか、向いていないのか、断られたのか
最後の、断られた、つまり、能力がなかったという考えが、自分の中で支配的な時があった
ならば、自分は、他の人間よりもダメな人間なのか
他のことならできるのではないか、それでもできない
もう終わりか、まだ終われない
今日で俺は終わりか、いや、これまでも考えたが、終わったことがない