相手を批判する前に、理解するように努めている。
クレーマーの言い分は、いったい何なのだろうか。理不尽なようではあるが、一応聞いてみる。
テロリストや自殺する人にとっては、生きていること自体よりも、死ぬ方が「合理的」になる。生きようとしている周りの人には、「非合理的」にしか見えないのだが。
だとすれば、何が理性的で、何が合理的なのか、誰が決めるとでも言うのか。
精神を病んだ人には、何が現実で、何が夢なのか、分からなくなってくる。
今生きている「人間」の常識は、死を持って表現しようとする者の前に、なすすべがない。
もしかすると、それが、「芸術」の本質なのかもしれない。
しかし、常識に今、私は立ち戻りかけている。
このまま、終わるのだろうか。