勘ぐらないで

高校野球は、2年で終わった。また、昔の話だ。

悔やんでいることではない。ただ、脳科学的には病気なのかもしれないが、頭に思い浮かんでくることがある。治そうとしたこともあったが、今はとても感謝している。体系的・論理的ではないかもしれないが、深い思考につながるようになった。

上級生と交じって試合に出ていた私が、試合どころか練習にも出ていなかったので、気にしてくれたのだろうか。それとも、私の妄想なのだろうか。1つ上の学年が卒業するときに、言葉を交わす機会があった。

「去年がピークでした」と答えた。変な勘ぐりはしないでほしい。邪推はしないでほしい。

なんでやめたん?今なにしてるん?何が嫌やったん?

お前がメンバーに入れないということは、去年より今年の方が良いチームなんじゃないか?

お前は幽霊部員になったんだから、もう今年のチームは応援してないよな?

去年がその成績だったんなら、今年もっといけるんちゃうん?

そんなふうに考えてなんかいなかったよ。ただ、野球はもう終わっていたんだ。

WBCが開幕して、今日韓国戦をしている。知人がラインで経過を教えてくれている。

ああそうなんだ、と。この受け取り方は、20代の時とは、明らかに違う。

時の流れを感じる。

 このサイトでは、小説や文芸評論を取り上げながら、どうすれば「絶望」から「真実」をつかむことができるのかについて検討していきます。なお、『先導者たち』というブロマガサイトでも、筆者自身の闘病体験を踏まえて、文筆活動を行っています。

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